風水の歴史



風水の歴史に触れてみましょう。



風水という言葉が初めて歴史上に現れたのは、

中国の晋の時代(4世紀ごろ)。


郭璞(かくはく)という人物が書いた

『葬書』の中で初めて使われています。



古代中国の人々は、

自分たちの生活している土地、地形、風景をよく観察し、

それが自分たちの生活にどんな影響を与えているのかを

調べたと言われています。



それが現在の風水の原型になりました。



また、中国の歴代の国家の首都は、

すべて風水をみて造営されていると言われています。


同時に中国では、数千年以上前から「氣」という

エネルギーの思想に基づいた医学、科学、土木建築学が

盛んに行われていました。


「氣エネルギー」は、すべての物質的生命現象の源になっており、

大自然の大地の中にあっては、地中から吹き出し、風に乗り、

雲に出会って雨として降ってくると言われていたのです。



日本では602年、推古天皇の時代の書物に「風水」という

言葉が現れています。



以降、奈良、京都、鎌倉、江戸の街は風水に基づいて造営

されていきました。



徳川家康は、天台宗の僧であった、天海僧正に風水に

基づいて江戸の街を造営させ、

徳川家の長期安定政権と家運隆盛を築いていきました。



まだまだ、現代日本においての風水とは、

占い的な要素が濃いイメージですが、

古来より取り入れられてきた歴史のあるものなのです。



欧米では、1990年代に入ってから、

風水が注目されてきて、

アメリカやイタリアの書店では、

風水関連のコーナーができたりして、

風水関連の著作も多くなってきているようです。



英語で風水を書くと、

「FENGーSHUI」(フェンシュイ)となります。



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